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三人吉三

昨日、渋谷コクーンにて
コクーン歌舞伎「三人吉三」を観劇して参りました。
久しぶりの中村屋!そして松也さん。

二階席のバルコニー席みたいなところで
見にくいかな??
と、思ったら、
1階席を見渡す事が出来、
2階席正面よりも舞台に近い気がしました♪

1階席前方は昔の芝居小屋の様に
平らで、ちょっと厚めの座布団が敷き詰められ、
其処にお客さんが座っていらっしゃるというもの。
お靴はビニールに入れて。
でも、開演5分前から役者さんが1階席の通路を歩き、
お芝居が始まってもお客さんが座っている間を
役者さんが通るので、
お客さんは靴の入ったビニールやお鞄を急いで抱えて
通路を作るという面白い光景もじっくりと見えました。

通路を通れば、雪も降る、
雪が降れば水飛沫も舞台上で上がる。
お客さんに話かけもするし、
歌舞伎座の仁左衛門様復活のお話も科白に混ぜる。
もうお客さんを楽しませる事に命を賭ける中村屋の魂を感じました。
継承されているんだなあと実感。

勿論、お芝居も継承しています。
勘三郎さんにますます似てきた勘九郎さんは
貫禄すら感じるほどの厚みのある演技。
七之助さんはただ美しいだけでも、哀しいだけでもなく、
心に傷を負った切なさが滲み出ていました。
そして、お嬢の格好をしている時の、男科白、その仕草。
中世的な美を表現していました。
そしてそして松也さん。
凛とした美しさと色気。
人生を諦めているようで、「生」にしがみつき、
心の奥では家の再建を願っている姿が
悪なんだけれど、純粋な坊を熱演していました。
三人の吉三は、
それぞれの闇を抱え、
それぞれの悲しみを背負い、
それぞれの「生」と向き合いつつも「死」へと向かう。
美しく哀しい「因果」を感じました。
笹野さんも本当に安定。
中村屋の方ですよねw
笹野さんの出す飄々さと凄みに息を飲みました。

今回は現代の音楽を殆ど生で演奏されているんですが、
それもまた役者の心情を表していて素晴らしかった。

圧巻の大詰め、
それまでの暗雲立ちこめる可怕さ、不気味さ。
一幕はちょっと長いなあと思ったけれど、
段々と前のめりになるほど見入ってしまいました。
歌舞伎は本当にエンターテインメント。
驚いて、泣いて、笑って、ほっこりと温かいものを持って帰る。
今回は生きる事での「因果」や「生き抜く事」について
考えたり。

また進化した三人の「三人吉三」をいつか見てみたいです。
美しい魂を持った三人に見えたから、
(多分、それは演出の意図)
もっと極悪非道でふてぶてしい吉三でも見てみたい。

悪徳の華のような、
豪華さと派手さの中に咲き乱れ散る命のような
果敢ない三人を。

良い物を吸収したら、
自分でも何か書かなくては。

あー後半月の中で生み出せるかな。

観劇月間、まだまだ続きます。
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