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藪原検校(ネタバレあり

最近また睡眠を上手く取れなくなったしっぽです。
アレルギーの薬を飲むと、
泥の様に寝られるので、
ついつい飲んでしまうのですが
(勿論アレルギー症状ある時に)
眠れるのは良いけれど、
起きられない上に
起きたら怠くて
うまく動けない。
どうしたものかなと思っています。
小さい頃から、
睡眠と食事が苦手です。
よく人間やれてるなと思う程に。

さて、そんな私ですが
今日は久々に
世田谷パブリックシアターで
「藪原検校」を観劇して参りました。
久々過ぎて人の多さに辟易としましたが(^_^;)

井上ひさしさんの戯曲「藪原検校」は、
親の因果が子に報いたか、
父親が盲人を殺めてしまったばかりに、
盲人として生まれた杉の市。
検校になって、目明しを見返したいがために、
悪行の数々を尽くし、
漸く検校にまで上り詰めたところでー。

という、
生々しい残酷な、
でもメッセージ性の強いお話なのですが、
今回は、2012年に上演した
野村萬斎さん主演、
栗山民也さん演出のコンビ?の再演。

お客さんの年齢層高くて吃驚。

2012年の時もチケットは取っていたのですが、
体調悪くて行けず、
今回は私的には再挑戦な舞台。
萬斎さん初演の時に
新聞掲載の劇評を読んだら、
「もっと悪役で残虐な姿を見せて欲しい」的な事が書いてあって、
野村萬斎をもってすれば、
極悪非道の主人公なんて、容易いだろう、
何言ってんだこの劇評。
と、行けなかった事も手伝って
そう思っていたのですが・・・


ごめんなさい、私が悪かったです。
正直、極悪非道、悪の道、
足りなかったですwww

足りないというか、
彼らの哀愁も入っているから、完全な悪人じゃなくても良いのかもしれないけれど、
言われているほど
悪い奴には見えなかった。
勿論、何人もの人を手にかけて、検校まで上り詰めるんですけれど。
何か・・・
悪ぶってるというか、
悪を目指している様な感じ?!
あまり心を打つほどの
悪虐っぷりも、
グロテスクさも感じなかった。
浄瑠璃で、劇中劇を演じるところなど、
萬斎さんじゃなければ出来ない場面も、
流石にぶっ飛んでるなあ
凄いなあと思うところもあるけれど、
杉の市の心情までは寄り添えないし、
悪行に感じない。
返って、それが怖いのかもしれないけれど
(軽々しく人を手にかけるところが)
それも感じられなかった。
何でだろう。
演出???

代わりに、
今回一番凄いなあと思ったのが、
山西惇さん演じる、
盲太夫。
ずーっと舞台に出ずっぱり。
でも、盲人の役だから、
瞼を閉じて、眉を寄せて
特徴的な表情のまま、
藪原検校の物語を語っていく。
台詞の多さ、
所作や表情。
どれひとつとっても完璧で素晴らしかった。
舞台役者さんとして素晴らしい方だとは分かっていたけれど、
ここまで凄い方だとは!!
もう、この藪原検校は、
萬斎さんよりも
山西惇さんの舞台だと思う。

杉の市に魅入られ、
愛を求めるお市には、
中越典子さん。
中越さんの声があんなに綺麗に通るとは。
可愛らしい女性的な部分も感じられて、
尚且つ、
女は情念だと思わせる役でした。
ただ、後半に出てくる彼女は、
もしかしたら、
杉の市が見ている幻なのではないかなと思った。
彼にも人並みの良心があったのか、
脅かされる過去か、
それとも迫りくる「死」そのものか。
何れにせよ、
お市そのものではなく、
杉の市の見えぬ目を通した亡霊な様な気がして、
杉の市よりも
ずっと不気味だった。

蜷川さん演出版では、
この役、秋山菜津子さんだから、さぞかし不気味さと情念が深まって表現されていただろうな。
かなり見たい。

ラストシーンが衝撃過ぎたのか、
隣の隣の席の人が息を飲んでいたけれど、
人なんて皆あんなものだと思ってしまう。
毒々しくて、
醜くて、
見えぬものは、見ようとしなくて、ずる賢い。
自分達を脅かすものは
あっさり棄てる。
この物語は、
もしかしたら
杉の市ではなくて、
これを見ている私達の方がよっぽど
悪なのではないかしら。
と、考えつつ終焉を迎えたのでした。

蜷川さん演出版は、
どうなのか本当見てみたい。

舞台美術は完璧だった。
血の因果の赤であり、
臍の緒の糸であり、
道筋であり、
宿命の血であり、
魂の色であり、
最期は首を縊るための
赤い糸。
美しくも残酷な表現だなと感じて、
その鮮血の様な色から目が逸らせませんでした。

久々の観劇で、
重くてダークなものを観たので、
今度は賑やかで楽しいのを!
と、思ったのですが、
次はミュージカルのタイタニックだった(^_^;)
悲劇じゃん。

此方は、初演、再演と観て、
ガラリとキャスト変わっての今回なので、
また違う楽しみがありそうです。

ひとつづつ
前に進みたいなあ。
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